舞台と役者

自己紹介のときに「役者のたまごでもあります」と書いたと思うのですが今日はその話をしたいと思います。

 

「役者のたまご」といっても、何処かの事務所に所属していたりするわけではなくて、どちらかといえばアマチュアの団体です。

今は11月の公演に向けて稽古してます。

 

僕は小学生の頃からお芝居とか、そういう「表現すること」に興味がありました。

当時、Eテレでやっていた天才てれびくんを観ていて、同じくらいの子たちが活躍してるのを見てあこがれを持ったっていうのもあります。

律少年は母に「こういうのやってみたい!!」と言ってみましたが、母は本気にしませんでした。

数年後、特撮オタクの世界に身を投じ、俳優さんという存在をより深く知ったことで、その想いは最熱します。

でも、「やりたい!」って言っても聞き入れてもらえないのは分かっていたし、自分は人前に立てるような器じゃないってわきまえていたので考えないようにしていました。

 

月日は流れ、高校2年生のとき。バイト先である人に出会いました。

今いる団体の代表のYさんです。

Yさんは当時同じバイト先で働いていて、親睦会で仲良くなりました。

歳は10個上ですが、とても仲良くしてくれます。

ある日、一緒にごはんに行って、その後カラオケに行きました。

すると、「ミュージカルとか、舞台とか興味ない?私そういうのの企画やってるんだけど、もしよければ一緒にやらない?」と声をかけてくれました。

後で聞いたのですが、僕の歌をすごく好いてくれたみたいで…

正直すごくうれしかったです。まさかこんなに近くにそういうことをやってる人が居るとは思わなかったし、その上声をかけてもらえるなんて。

家に帰って母に「実は誘われて…昔から興味あったしやりたいんだけど…」と恐る恐る聞いてみたところ、「もうあれこれ言って制限かけるような年齢じゃないでしょ、やってみれば」と。

正直びっくりしました。あっけらかんとしすぎて。笑

こうして僕は舞台の世界へ足を踏み入れることになったのです。

 

今いる団体は、小学生の子から50代の大人の方まで幅広い人が居ます。

歴も様々で、何年もミュージカルをやっている子も居れば、僕みたいに歳いって始めた人も少なからずいます。

歳や経歴が違えど、みんなで一つの目標に向かって、意見を出し合って、一つのものを作り上げていくあの空間が、僕は大好きです。

 

 

僕は今まで歌もダンスもお芝居もちゃんとやったことはありません。

ただ好きで、憧れの人を真似して、独学でやってきました。

褒めて頂けることも多いですが、やっぱり自分で見返すと足りない部分ばかりで落ち込みます。

体力はない、声も安定しない、動きは固い、セリフの間がなんか変……

自分自身が舞台の世界にはいってから、本当にプロの方たちはすごいのだと改めて実感しました。

僕が推してる俳優さんたちは本当にすごいのだなと。

舞台メインの推しも沢山居るのですが、ファンではなく、同じ役者としての観点から見ると自分の未熟さが身に染みてわかります。

だって、それを生業にしているとはいえ、2時間~3時間ある公演をマチソワでやったりするんですよ。信じられない。

体力的だけじゃなくて、毎回毎回気持ちが動くわけですから気疲れだってしますよ。

それを2週間とか、ロングランとかだと3か月とか毎日やってる…。

すごい。同じ人間とは思えない。

 

自分の小ささに凹む時もあるけど、もちろん最初から出来るようになるとは思ってないし、自分に足りないところを少しずつ補っていけたらいいなって思ってます。

今はストレッチと腹筋頑張ってます。

僕身体がめちゃくちゃ固いんですよ。びっくりするくらい固い。

高校生の頃のスポーツテストの超座体前屈の記録18cmです。めっちゃ固い。

ストレッチ続けてたら今はつま先に手が届くようになりました。

努力って大事。

腹筋は、声出すにもあったほうがいいし、僕めちゃくちゃひょろいので筋肉つけようと思って…笑

 

自分がやりたいこと、楽しいことってどこまでも突き詰められるから不思議。

この前の稽古なんて本気でやりすぎて膝に痣出来ましたからね。

舞台上に居るときは何も感じないんですけどね。

ハケた瞬間「暑っ!?痛っ!?」みたいな。すごい楽しいです。

 

……喋りすぎました。

今回はこの辺で。

 

ばいばい。